2025.06.26
浴室リフォーム工事の相場ガイド〈2025年版〉
浴室リフォーム工事の相場ガイド〈2025年版〉
3行でポイント
・ユニットバス交換の総額は 70〜150 万円、在来浴室を丸ごと替えると 100〜200 万円 が主流
・子育てエコホーム/住宅省エネ 2025 などで 10〜20 万円前後の補助金 が狙える
・タイル割れや水漏れが出たら早めに計画リフォームを
目次
- はじめに
- リフォーム総額のレンジをつかむ
- 本体グレード別の価格感
- 標準工事費の内訳
- 追加費用が発生しやすいポイント
- 補助金・減税をフル活用
- 費用を抑える5つのコツ
- リフォームを検討すべきサイン
- まとめ
1. はじめに
浴室は毎日使う設備だけに、経年劣化や断熱不足がダイレクトに快適性へ響く場所です。
最新のユニットバスは断熱浴槽・水はけ床・お掃除ラク壁など機能が進化し、光熱費の削減やヒートショック対策にも効果的。
「総額は?」「補助金は?」といった疑問を持つ方向けに、2025 年最新の相場と公的支援策 をまとめました。
2. リフォーム総額のレンジをつかむ
- ユニットバス → 同サイズ交換(1216・1416 など)
70〜120 万円が目安。マンション・0.75 坪の戸建てで定番。 - ユニットバス → サイズアップ(1616・1620 など)
100〜160 万円。間仕切り変更や窓交換を伴うことが多い。 - 在来浴室(タイル貼り) → ユニットバス化
100〜180 万円。解体・土間打ち直し・断熱追加が必要。 - ハイグレード/オーダー仕様
150〜250 万円。人工大理石浴槽、ミストサウナ、浴室TVなどを盛り込むケース。
3. 本体グレード別の価格感
- ベーシック仕様
・人造大理石でなくFRP浴槽、壁はベーシック柄
・本体実売 40〜60 万円 - ミドル仕様
・断熱浴槽、人工大理石、暖房換気乾燥機が標準
・本体実売 60〜90 万円 - プレミアム仕様
・ミストサウナ・浴室TV・フラット天井・大型エプロンなど
・本体実売 90 万円〜
本体定価は 100〜150 万円台でも、流通では 定価の 40〜60 %引き が一般的。
重要なのは「本体割引率」より 本体+工事の総額 で比較すること。
4. 標準工事費の内訳
- 既存浴室の解体・撤去 8〜15 万円
- 土間コンクリート打設 2〜7 万円(在来浴室の場合)
- 給排水・追い焚き配管 3〜8 万円
- 電気工事(専用回路・換気ダクト等) 3〜6 万円
- ユニット組立て 8〜12 万円
- 入口枠や壁の大工/内装復旧 5〜10 万円
→ 標準工事費の合計は 30〜60 万円前後(戸建てで4〜5日、マンションで3〜4日が目安)
5. 追加費用が発生しやすいポイント
- 配管延長・追い焚き新設:1mあたり 5千〜1万円
- 200 V 電源の増設(暖房乾燥機用):8千〜2万円
- 窓交換や断熱サッシに変更:5〜15 万円
- 梁欠き加工・難形状浴室:2〜5 万円
- 外部足場(2階浴室の窓交換):3〜7 万円
★ 事前に図面・写真・寸法を施工店へ共有し、追加費用を全項目見積書に明記 してもらうと安心です。
6. 補助金・減税をフル活用
- 子育てエコホーム支援事業(リフォーム枠)
公式 https://kodomo-ecohome.mlit.go.jp/
– 高断熱浴槽+節湯水栓で 10,200〜12,700 円/戸
– 段差解消や手すり設置を組み合わせると加算 - 住宅省エネ 2025 キャンペーン
公式 https://jutaku-shoene2025.mlit.go.jp/
– 浴室断熱改修・高効率給湯同時施工で 上限 20 万円/戸 - 長期優良住宅化リフォーム推進事業
国交省プレス https://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000943.html
– 劣化対策・断熱性能向上など条件を満たせば 最大 250 万円補助 - 介護保険住宅改修
– 手すり・段差解消を伴う場合、工事費の9割を上限 20 万円まで補助 - 自治体独自助成
– 例:東京都江戸川区 10 万円、静岡県浜松市 5万円など
申請方法は制度ごとに異なりますが、大半は施工店が代行。
「補助適用後の実質負担額」を見積もり時に確認 しましょう。
7. 費用を抑える5つのコツ
- 同じサイズ・同じ位置 のユニットを選び、配管と開口部の再利用率を上げる
- 浴室乾燥機や窓交換など 補助金対象オプションを組み込む と実質負担を抑えられる
- 水まわり3点(浴室+洗面+トイレ)を同時リフォームし、諸経費を分散
- 繁忙期(9〜12 月)を避け、年度明け〜春先に発注すると工賃が安定
- 相見積もり2〜3社。総額だけでなく「本体・標準・追加」を分けた明細で比較し交渉
8. リフォームを検討すべきサイン
- タイルのヒビ・目地割れで 水漏れ跡 がある
- 浴槽や壁パネルの 黄ばみ・ヒビ・触ると柔らかい
- 換気不足で 黒カビが落ちない・結露がひどい
- 冬場に床が冷たく ヒートショックリスク が高い
- 給湯器を高効率タイプに替えるのと同時に節湯水栓・断熱浴槽で光熱費を削減したい
9. まとめ
- ユニットバス交換の総額は 70〜150 万円、在来 → ユニットは 100〜200 万円 が目安
- 標準工事は 30〜60 万円。解体・配管延長・窓交換が追加費用の主因
- 子育てエコホーム/住宅省エネ 2025 などで 10〜20 万円前後の補助金 が狙える
- 図面共有と詳細見積もりで追加費用を封じ込み、補助金対象工事を組み合わせて賢くコストダウンしましょう
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カテゴリ:住宅設備の役立つ情報