2025.06.26
給湯器交換工事の相場ガイド〈2025年版〉
給湯器交換工事の相場ガイド〈2025年版〉
3行でポイント
・本体+標準工事の実勢は 10〜30 万円。15〜25 万円帯が最多
・高効率型(エコジョーズ)なら 給湯省エネ 2025 補助金 最大7万円/台
・耐用年数は8〜12 年。点火エラーや異音が出たら計画交換を
目次
- はじめに
- 交換総額のレンジをつかむ
- 本体価格とタイプ別機能
- 標準工事費の内訳
- 追加費用が発生しやすいポイント
- 補助金・減税をフル活用
- 費用を抑える5つのコツ
- 交換タイミングと寿命のサイン
- まとめ
1. はじめに
都市ガス・LPガス用の給湯器は、短時間で強力に給湯できる一方、
耐用年数は8〜12 年 と比較的短く、突然の故障で真冬にお湯が出ないリスクがつきまといます。
「総額いくら?」「工事期間は?」「補助金は?」と不安が尽きない人向けに、
2025 年最新の相場と公的支援策 まとめました。
2. 交換総額のレンジをつかむ
- 本体+標準工事の中心レンジは 15〜25 万円
- 10〜15 万円:給湯専用タイプ(16~20号)で最安帯
- 18〜26 万円:高効率エコジョーズ(20〜24号)で最多帯
- 25〜35 万円:タンクレス・浴室暖房連動・床暖4系統などフルオプション
- 価格が跳ね上がるのは
- 排気筒付きの屋内FF/FE型
- PS(パイプシャフト)設置で特殊架台が必要
- 外壁移設や長尺配管が伴うケース
3. 本体価格とタイプ別機能
- 給湯専用機
最安 6〜10 万円/16〜20号
シャワーと給湯のみ。追い焚き不要の単身・2人世帯向け - オートタイプ
実売 9〜14 万円/20〜24号
自動湯はり+自動停止。残り湯を再加熱できるが自動保温はなし - フルオートタイプ
実売 12〜18 万円/24〜28号
追い焚き・自動保温・配管自動洗浄。4人家族以上に主流 - エコジョーズ(潜熱回収)
上記各タイプより+2〜3 万円。ガス代を年間1〜2 万円削減できる高効率モデル
4. 標準工事費の内訳
- 既存給湯器の取り外し・処分…………8千〜1.5 万円
- 本体据え付け・配管接続………………2〜3 万円
- ガス配管転がし・漏えい試験…………1〜2 万円
- 給水・給湯・追い焚き配管の接続……1〜2 万円
- リモコン交換(浴室・台所)…………8千〜1.5 万円
- 外壁穴ふさぎ・コーキング……………5千〜1 万円
→ 標準計 6〜10 万円前後(戸建てで半日、マンションでも1日以内が一般的)
5. 追加費用が発生しやすいポイント
- 排気筒・チムニーを延長またはS字に曲げる:1〜3 万円
- PS設置で開口を広げる、架台金具を変更:2〜4 万円
- ガス種を都市ガス ⇄ LPガスへ変更:3〜5 万円(ノズル交換+調整)
- 給湯配管が鉄管で腐食 → まるごと架橋ポリへ更新:5〜15 万円
- 電源コンセントがなく 100 V 増設:8千〜2 万円
★ 現場写真を事前送付し、追加項目をすべて書面化 してもらうと安心。
6. 補助金・減税をフル活用
- 給湯省エネ 2025 事業
公式 https://kyutou-shoene2025.meti.go.jp/
– エコジョーズ 1台あたり 3万円(追い焚きなし住宅)
– 追い焚き機能付きは4万円 - 賃貸集合給湯省エネ 2025 事業
公式 https://chintai-shoene2025.meti.go.jp/
– 追い焚きなし:5万円/台
– 追い焚きあり:7万円/台 - 住宅省エネ 2025 キャンペーン(戸建て・分譲向け)
公式 https://jutaku-shoene2025.mlit.go.jp/
– エコジョーズ設置を含むリフォームで最大13 万円(他工事と合算) - 自治体独自助成
例)東京都北区 3万円、愛知県豊田市 2万円など地域差が大きい
ほとんどの補助金は 施工店が代理申請する還元方式。
見積もり段階で「補助金適用後の支払額」を提示してもらうことが大切です。
7. 費用を抑える5つのコツ
- 同芯(排水芯・ガス配管位置が一致) の後継機を選ぶ
- リモコン線や電源位置を事前写真で共有し 追加配線を回避
- エコジョーズを選び 国補助金 3〜4 万円を確実に取得
- 3〜5月または9〜11月の 閑散期に発注 し工賃を安定させる
- 相見積もりは最低2社。本体・標準・追加を分けた明細で比較し交渉
8. 交換タイミングと寿命のサイン
- 寿命目安は 8〜12 年
- 交換を検討すべき症状
- 点火エラー「111」「121」が頻発する
- シャワー温度が安定しない/冬にぬるい
- 本体内部から金属音や異臭
- 黒煙・すす・ガス臭など燃焼不良を示す兆候
- 給水元で水漏れ、配管の青錆・緑青が目立つ
- 真冬の突然故障は在庫不足と高額緊急料金のダブルパンチ。
秋までの計画交換 がコスト・日程とも最適です。
9. まとめ
- ガス給湯器の総額は 10〜30 万円、最多は15〜25 万円帯
- 標準工事は 6〜10 万円。排気筒延長・架台特殊・配管更新で追加が出やすい
- エコジョーズなら国補助最大7万円/台。自治体助成を合わせると実質負担はさらに低減
- 寿命8〜12 年。点火エラーが出たら 壊れる前に計画交換 が安全でお得
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