2025.06.26
エコキュート交換工事の相場ガイド〈2025年版〉
エコキュート交換工事の相場ガイド〈2025 年版〉
3行でポイント
・本体+標準工事の実勢は 40〜60 万円
・国の補助金を使うと 実質 30 万円台前半 に圧縮可能
・寿命は 10〜15 年。エラーや水漏れが出たら計画交換を
目次
- はじめに
- 交換総額のレンジをつかむ
- 本体価格とグレード別機能
- 標準工事費の内訳
- 追加費用が発生しやすいポイント
- 補助金・減税をフル活用
- 費用を抑える 5 つのコツ
- 交換タイミングと寿命のサイン
- まとめ
1. はじめに
エコキュートは空気熱を利用するヒートポンプ式給湯器です。
ガス給湯器より 年間 40〜60 %の光熱費削減 が期待でき、停電時にはタンクの水を非常用に使える点でも注目されています。
とはいえ「総額はいくら?」「補助金は?」と疑問が多いのも事実。本ガイドでは 2025 年時点の最新相場と公的支援策 をまとめました。
2. 交換総額のレンジをつかむ
- もっとも多い価格帯は 本体+標準工事で 40〜60 万円。特に 43〜52 万円に案件が集中しています。
- ネットの格安パックでは 38 万円前後も見つかりますが、以下の条件が重なると 65〜75 万円 まで上がります。
- 460 L の大型・寒冷地仕様・フルオプション
- 搬入にクレーンが必要(2階バルコニー設置等)
- 旧電気温水器を撤去し、基礎を打ち直す
3. 本体価格とグレード別機能
- スタンダード機(370 L)
- 実売 20〜35 万円
- オート給湯と簡易追い焚き。必要最低限でコスパ重視
- ハイグレード機(370/460 L)
- 実売 35〜50 万円
- フルオート、配管自動洗浄、スマホ連携など機能充実
- プレミアム・寒冷地仕様(460 L)
- 実売 50 万円以上
- 除菌運転、AI 学習制御、−20 ℃対応ヒーターなど高付加価値
カタログ定価は 60〜100 万円台でも、実売は 定価の6〜8割引 が一般的。総額を見るときは「本体割引率」より「本体+工事の合計」で比較するのが鉄則です。
4. 標準工事費の内訳
- 搬入・据付・試運転 5〜7 万円
- 給水・給湯・追い焚き配管の接続 3〜5 万円
- 電気工事(200 V 回路・分電盤増設) 6〜15 万円
- 既存機器の撤去・リサイクル 0.5〜1.5 万円
- 基礎補修や脚部カバー取り付け 2〜5 万円
→ 上記を合わせて 標準工事は 10〜20 万円前後。戸建てなら1日、集合住宅でも1〜2日で完了するのが一般的です。
5. 追加費用が発生しやすいポイント
- 配管延長:標準5mを超えると1mあたり 5,000〜10,000 円
- 基礎の新設や補強:2〜5万円
- 分電盤の空き回路がない場合:1.5〜3 万円の増設費
- 搬入にクレーン・ユニックを使用:3〜7万円
- 旧電気温水器からの入れ替え:アンカー位置や継手補正で2〜4万円
★ 現地調査で 「追加費用の上限」を必ず書面化 してもらいましょう。
6. 補助金・減税をフル活用
- 給湯省エネ 2025 事業
- 公式サイト https://kyutou-shoene2025.meti.go.jp/
- 基本 6万円/A 要件(昼間沸き上げシフト)+4万円/B 要件(CO₂ 5%削減)+6万円
- 旧電気温水器を同時撤去すると+4万円
- → 最大 17 万円/台
- 住宅省エネ 2025 キャンペーン
- https://jutaku-shoene2025.mlit.go.jp/
- エコキュート設置で最大 13 万円(上記枠と連動)
- 賃貸集合給湯省エネ 2025 事業
- https://chintai-shoene2025.meti.go.jp/
- 追い焚きなし5万円/あり7万円
- 自治体独自助成
- 例:東京都足立区5万円、北海道旭川市3万円など。自治体ごとに要確認。
申請は施工店が代理で行う「還元方式」が主流です。見積もり時に 補助後の実質負担額 を提示してもらいましょう。
7. 費用を抑える 5 つのコツ
- 同等サイズ・同位置 の後継機で基礎や配管を再利用する
- 分電盤をスマホで撮影し、追加電気工事を最小化
- A+B 要件を満たす 補助金対象機種 を選定する
- 繁忙期(12〜3月)を避け、秋〜初冬に発注して工賃を安定させる
- 相見積もりを2〜3社 取り、本体・標準・追加の内訳で比較し交渉する
8. 交換タイミングと寿命のサイン
- 寿命の目安は 10〜15 年
- 代表的な交換サイン
- タンクや配管の小さな水漏れ
- ヒートポンプの異音・振動増大
- リモコンに U30 / H19 などのエラー表示
- お湯がぬるい、沸き上がりが遅い
- 漏電ブレーカーが月1回以上落ちる
- 故障直前は在庫不足や緊急費用増で割高になりがち。夏〜秋に計画交換 するとコストも品質も確保しやすくなります。
9. まとめ
- 本体+標準工事の相場は 40〜60 万円。スタンダード機は 40 万円前後、寒冷地・プレミアムは 60 万円台。
- 標準工事は 10〜20 万円。追加費用は配管延長・基礎・分電盤が主な要因。
- 国の補助金は 最大 17 万円/台。自治体助成と併用すれば 実質 30 万円台前半 も可能。
- 本体・工事・追加費用を分けた相見積もりと補助金対象機種の選定で、賢くコストを抑えましょう。
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カテゴリ:住宅設備の役立つ情報