2025.05.14
共用部照明をLEDへ「今すぐ進めたい6つの理由」
【集合住宅オーナー様 必見】
共用部照明をLEDへ「今すぐ進めたい6つの理由」
1.もう待ったなし:蛍光灯は“調達不能”になるカウントダウン
2023年以降、主要メーカーは蛍光灯ランプの国内生産を段階的に停止しました。これは水銀使用製品を削減する水俣条約(水銀条約)の流れに沿ったものです。
さらに 2027年末(2027年12月31日)をもって、蛍光灯の製造・輸出入そのものが全面禁止 される予定――すなわち、新たに生産・輸入されるランプはなくなり、流通在庫が尽き次第、入手が極めて困難になります。
「切れたら終わり」のリスクが現実化
早期にLEDへ切り替えなければ、突然の不点灯で共用部が暗闇になる恐れが高まります。
2.電気代を約55%削減
40形直管タイプを例に、1日12時間点灯した場合の試算です。
- 蛍光灯:年間消費電力量は約175 kWh。電力単価を30円/kWhとすると年間約5,260円。
- LED代替管:年間消費電力量は約79 kWh。同条件で年間約2,370円。
1本あたり年間約2,900円の差額となり、共用廊下や階段に100本使っていれば年間で約29万円のコストカット。
注:電力料金は燃料費調整額・再エネ賦課金や契約プランにより変動します。本試算はあくまでも概算です。
3.取り替えサイクルを3~4分の1に圧縮
- 蛍光灯寿命:平均12,000時間(約2年半)
- LED寿命:40,000~60,000時間(約8~12年)
高所や屋外廊下の照明交換には足場や人件費が掛かります。LED化は**「ランプ代+交換作業費」をまとめて圧縮**する“人件費の節電策”でもあります。
4.光の質が向上し、トラブルも減少
LEDは瞬時に最大光束に達し、チラつきゼロ。
- 防犯カメラ映像が鮮明で犯罪抑止効果が期待できる
- 階段・通路の段差が見やすく転倒事故リスクを低減
- 夜間の帰宅時に「暗い」「怖い」といった入居者クレームが減る
5.脱炭素と補助金の追い風
LED化はCO₂排出削減策として、国や自治体の補助金・税制優遇の対象になりやすい設備です。
- 省エネ改修助成(都道府県・市区町村)
- 低炭素投資促進税制 など
初期費用の3~5割を補填できる事例も多く、「蛍光灯禁止の2027年末」より前に枠が埋まる可能性があります。早めの情報収集が鍵です。
6.物件価値と入居者の評価がアップ
LEDへ切り替えるだけで――
- 共用部が明るくスタイリッシュに:エントランスや廊下の印象が洗練され、内見時の第一印象がアップ。
- 永続的に“節電物件”をPR:光熱費を抑えた管理姿勢はサステナブル志向の入居者に響き、他物件との差別化ポイントになります。
- 将来の修繕コストを見える化:長寿命ランプで交換回数が激減するため、「手間が掛からずメンテ費が読める物件」として売却時や管理委託時の査定に好影響を与えます。
結果:稼働率向上と資産価値維持に直結
“ただの照明更新”ではなく、収益性を底上げするリノベ投資と考えるのが賢明です。
まとめ:コスト・安全・魅力――すべてLEDに軍配
- 電気料金:▲55%
- 交換手間:▲75%以上
- 蛍光灯は2027年末で生産・輸出入終了
- 物件の印象向上と空室対策にも効果大
共用灯だけでも3~4年で初期投資を回収できるケースが一般的。コスト削減と物件価値向上を同時に実現できる“攻めの省エネ策”――それがLED化です。
蛍光灯が手に入らなくなる前に、未来基準の共用照明へ踏み出しましょう。
【千葉県柏市・株式会社KYT】
第一種電気工事士・給水装置工事主任技術者が在籍し、空調設備・電気工事、水回りリフォームまでワンストップで対応できる千葉県柏市の設備工事会社です。
公式サイト → https://kyt-kurashi.com
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